そのだるさは脱水症状?手の甲・爪の簡単チェックと正しい治し方
頭痛や吐き気、手足の痺れ、筋肉の痙攣(こむら返り)が出現した場合、脱水はすでに中等度以上に進行しています。命に関わる急性ショックや後遺症を防ぐため、現場で直ちに実行すべき手順をまとめました。
ステップ1:環境の冷却と体位管理
直ちに直射日光を避け、エアコンの効いた涼しい室内や風通しの良い日陰へ移動させます。衣服の襟元、ベルト、下着を緩めて胸郭を広げ、呼吸を楽にしてください。足を15〜30cmほど高くして寝かせる(下肢挙上)と、心臓や脳への血流還流を助けることができます。
ステップ2:経口補水液の少量頻回摂取
吐き気がある状態で一気に水分を流し込むと、胃壁が刺激されて嘔吐を誘発し、さらに体液を失う悪循環に陥ります。「スプーン1杯(約5〜10ml)」または「ペットボトルのキャップ1杯」ずつ、1〜2分おきにゆっくり口に含ませるのが鉄則です。経口補水液がない場合は、水500mlに対して食塩1.5g(小さじ1/3程度)と砂糖20g(大さじ2強)を溶かした手作りの緊急補水液で代用可能です。
ステップ3:重症度判定と救急要請(119番)の判断基準
以下の症状が1つでも認められる場合は、家庭内での対応限界を超えています。ためらわずに救急搬送を依頼するか、夜間救急外来を受診してください。
- 呼びかけに対する反応が鈍い、意識が朦朧としている、会話が成立しない
- 嘔吐が激しく、経口補水液を一口も受け付けない
- 手足の痙攣や全身の震えが止まらない
- 自力で立ち上がることができず、歩行が困難
- 適切な水分補給と安静を30分以上続けても症状が好転しない