手作りプリンに「す」が入る決定的な原因とプロが教える劇的改善策

手作りプリンに「す」が入る決定的な原因とプロが教える劇的改善策の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

プリンを加熱する手段として代表的なオーブン、蒸し器、フライパンには、それぞれ固有の熱伝導特性と特有の落とし穴が存在します。どの器具を使う場合でも共通して求められるのは、なめらかプリンを作るための繊細な火加減と、容器の底部に急激な熱を与えない工夫です。

調理器具推奨設定・湯煎温度すが入る主なリスク要因失敗を防ぐプロの対策オーブン(湯煎焼き)庫内設定:140〜150℃
注ぐ湯温:50〜60℃天板の湯切れ、熱風による表面の急激な乾燥・過加熱天板にキッチンペーパーを敷き、容器ごとにアルミホイルで密閉する。湯は天板の深さ2cm以上張る。蒸し器(スチーマー)火力:極弱火
内部蒸気温度:85〜90℃強火による蒸気の対流過多、フタからの水滴落下フタに布巾を巻き、フタをわずかにずらして余分な蒸気を逃がす。開始1分以降は徹底して極弱火。フライパン(手軽な蒸し焼き)火力:とろ火〜ごく弱火
湯量:容器の高さ半分底面からのダイレクトな熱伝導、湯の激しい沸騰フライパン底に必ず厚手のフキンを敷き直熱を遮断。沸騰後は火を止め余熱調理を組み合わせる。

特に家庭で多発するのが、オーブンでプリンにすが入るトラブルです。一般的なレシピにある「160℃で30分」という記述を鵜呑みにし、予熱された庫内に熱湯を浅く注いで放置すると、天板の水深が浅い場合は途中で水分が蒸発して空焚き状態になり、容器内部が一気に100℃を超えてしまいます。プリンの湯煎焼き温度をコントロールするには、天板の深さに対して十分な量の温水を張り、熱が直接器の底に強く当たらないようペーパーをかませる配慮が欠かせません。

一方、近年タイパ(タイムパフォーマンス)重視で人気のフライパンでプリンにすが入る事例も後を絶ちません。フライパンは底面が薄く、コンロの炎との距離が近いため、弱火にしているつもりでも器の底はすでに100℃以上の熱湯に晒されています。フライパン調理の鉄則は、底に布巾を敷いて容器を浮かせること、そして「沸騰させない」状態を維持することです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。