ジャパニーズの父・竹鶴政孝の真実!朝ドラ未公開のニッカ創業劇
竹鶴が貫いた製法は、現代のスコットランドですら効率化のために捨て去られた前時代的なものだった。職人が手作業で石炭をくべ、火力を操る石炭直火蒸留。燃え上がる熱風がポットスチルを赤く染め、独特の力強いコクと香ばしさを原酒に刻み込む。
「ウイスキーは自然と時間が造り、人間はその手伝いをするに過ぎない」。そう語った竹鶴の信念は、現在もニッカウヰスキーの熟成庫で生き続けている。効率化とコスト削減が叫ばれる近代産業の波に抗い続けた職人気質が、今や世界最高峰の評価を受けるシングルモルトを生み出す礎となった。