お湯の温度と時間で劇的に変わる!プロが明かす煎茶の極秘黄金比
日本にわずか十数人しか存在しない最高位の鑑定眼を持つ茶師十段、前田文男氏は、茶を淹れる行為を「茶葉との対話」と表現する。機械的なマニュアル通りに淹れるだけでなく、目の前にある茶葉の撚り具合や形状、季節の湿度に合わせて微調整を加える職人の繊細な感覚が、究極の一杯を紡ぎ出す。
深蒸し茶のように葉が細かく砕けているものは抽出時間を40秒程度に短縮し、浅蒸しのように針のように細く伸びた茶葉は70秒ほど静かに待つ。茶葉の個性を指先と目で感じ取り、抽出時間を数秒単位で見極める職人のアプローチは、家庭での一杯を格上げするための最良のヒントとなる。