ピルを2日飲み忘れたらどうする?妊娠確率と緊急時の正しい対処法
ピルのシートは通常4週間(28日周期)を1サイクルとして設計されていますが、同じ「2日忘れ」であっても、カレンダー上のどのタイミングで忘れたかによって医学的な緊急度は根本から異なります。
最も警戒すべき「第1週目」の飲み忘れと排卵リスク
実薬シートの1錠目から7錠目にあたるピル飲み忘れ1週目の危険性は、3週間の中で群を抜いて高くなります。直前の休薬期間(偽薬期間の7日間)によってすでに体内のホルモン濃度は底を打っており、そこへさらに2日間の実薬欠落が加わると、休薬が実質「9日間」に延長されるためです。
卵巣は長期の休薬を「休止期の終了」と捉え、急速に卵胞を発育させて排卵のスイッチを入れてしまいます。もし休薬期間中や第1週目に避妊具なしの性交渉を行っていた場合、子宮頸管内で生存している精子(最大5日間生存)と新たに排卵された卵子が出会い、受胎に至る確率が極めて高くなります。
ホルモンが安定している「第2週目」の対応
8錠目から14錠目の第2週目であれば、前週の連続服用によって卵巣機能が十分に休眠状態へ入っています。2日飲み忘れた場合でも、気づいた時点で前日分と当日分の計2錠を摂取し、その後連続して実薬を飲み続ければ、排卵が起こるリスクは第1週目に比べて低水準に抑えられます。ただし、油断して性交渉を持てば失敗につながるため、7日間の防護措置は欠かせません。
選択を迫られる「第3週目」と休薬期間のスキップ
15錠目から21錠目の実薬終盤で2日忘れた場合は、ピル飲み忘れ3週目の休薬期間の扱い方に特別な注意を払います。ここで通常通り実薬を終えて休薬期間に入ってしまうと、飲み忘れによる低濃度期間と本来の休薬期間が重なり、排卵が誘発される危険が生じるためです。
推奨される対処法は、現在服用しているシートの実薬(有効成分の入った錠剤)を飲み切った後、休薬期間(または偽薬の7日間)を一切設けず、翌日から新しいシートの実薬を第1日目として開始する方法です。これによりホルモンの急降下を物理的に防ぎ、排卵を完全にブロックします。予定していた生理様出血は1周期スキップされますが、身体への悪影響はありません。