バイタルとは何の略?命を守るバイタルサイン基準値と異常の見分け方
Q1:バイタルの4大項目と5大項目の具体的な違いは何ですか?
A1:4大項目は「血圧・脈拍・体温・呼吸」の伝統的な生命維持指標を指します。5大項目は、これに「意識レベル(JCS/GCS)」を加えたものです。脳神経系や中枢機能の異常を評価するために意識状態の確認が必須とされる救急や集中治療の現場を中心に、5大項目が標準として扱われています。現場によってはSpO2を含めて5大・6大項目と呼ぶ場合もあります。
Q2:高齢者のバイタルチェックで特に見落としやすいポイントは?
A2:体温と呼吸数です。高齢者は体温調節機能が低下しているため、重症肺炎や尿路感染症を起こしていても高熱が出ず、微熱程度にとどまる「無熱性発熱」が多発します。その際、初期兆候として現れるのが「呼吸数の増加(1分間に22回以上)」や「食欲不振・活気のなさ」です。呼吸数の変化を見逃さないことが急変防止の鍵となります。
Q3:自宅でパルスオキシメーターの数値が92%と低く出た場合、どう対処すべきですか?
A3:まずは慌てずに指先を温め、マニキュアが付いていない指で再測定してください。指の装着位置を変え、脈拍波形が安定するまで数十秒待ちます。それでもSpO2が93%以下で推移し、息苦しさや唇の色の悪化(チアノーゼ)、呼吸の浅速が見られる場合は、低酸素血症の危険があるため、速やかにかかりつけ医への連絡や救急要請を検討してください。