【2026年独自取材】信用金庫が挑む「金利ある世界」の攻防——地域密着は毒か、それとも最後の砦か
利上げは金融機関にとって収益改善をもたらす恵みの雨……そう楽観視するのは時期尚早だ。現場の取引先である地方の建設業、飲食業、運送業の経営体力はすでに限界に近い。金利がわずか1%上がるだけでも、年商数千万円規模の小規模事業者にとっては死活問題となる。
都内某信金のベテラン融資担当者は明かす。「決算書をただ眺めるだけの審査はもう通用しない。社長の健康状態、店舗の客足、仕入れ値の交渉力まで現場に足を運んで見極めなければ、倒産の予兆を見落とす」。融資の焦げ付きを防ぐため、営業担当者が顧客の事業計画づくりに直接介入するケースが急増中だ。