奇跡の55歳・永作博美の「引き算の美学」とは?アイドル時代から現在まで、人々を魅了し続ける自然体の真実
永作博美の女優としてのキャリアを語る上で外せないのが、2011年の映画『八日目の蝉』です。他人の赤ん坊を誘拐し、我が子として育てながら逃亡を続ける女性・野々宮希和子役を熱演した彼女は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、数々の賞を総なめにしました。
劇中での彼女は、ほぼノーメイクに近い状態で、逃亡生活の疲弊と母親としての深い愛情、そして破滅へと向かう狂気を見事に表現しました。きらびやかな衣装を脱ぎ捨て、剥き出しの人間性をスクリーンに晒したその姿は、観客の心を激しく揺さぶり、彼女の演技派としての評価を決定づけました。