太宰治の子供が現在も小説を書いている | かっこいい有名人研究所
太宰治の4人の子供のうち、3人はすでにこの世を去ってしまいました。
その中には、ある病気を抱え、短い生涯を閉じてしまった人物もいたようです。
太宰の功績を世に残した津島園子(美知子の長女)
津島園子は太宰治の長女として生まれました。
太宰治と最も長い時間を過ごした子供となります。
国会議員だった太宰治の兄の紹介で、上野雄二と結婚、その後津島淳ともう一人、娘が生まれます。
津島園子は文学よりも芸術方面の才能に恵まれていたようで、油絵の個展を開いたこともあるほどでした。
太宰治賞の授賞式に来賓として参加したり、生誕110周年記念祭であいさつしたり、記念館に関連資料を帰宅するなど、太宰治の功績を世に残すために尽力したことでも知られています。
今日の太宰治の知名度は、彼女のこのような活動の賜物かもしれません。
津島園子は、2026年に病気のため亡くなっています。
一周忌には彼女をしのび、有志による「語る会」が開かれるなど、その人柄の良さがうかがえますよね。
現在小説家の津島佑子(美知子の次女)
太宰治の次女・里子は、小説家・津島佑子というペンネームで活躍しました。
彼女が1歳の時に太宰治は亡くなっているので、父親の記憶はほとんど残っていないはずですが、血は争えないということでしょうか、その不世出の文才はしっかりと受け継ぎました。
父だけでなく兄・津島正樹も幼いころに亡くし、津島佑子自身の息子も早逝しています。
そういった経験からか、生死や家族といったテーマの作品が多いようです。
自分の大切な人たちを次々に失った実体験をもとに作品を作る、というのは、どれだけの覚悟と情熱があればできる作業なのでしょう。
全く想像がつきませんよね。
代表作に「謝肉祭」「火の山 山猿記」などがあり、その作品の多くが複数の言語で翻訳されています。
「谷崎潤一郎賞」「野間文芸賞」など受賞歴多数。
2016年に肺がんのため亡くなっています。
ダウン症だった津島正樹(美知子の長男)
太宰治の長男にして唯一の息子・津島正樹ですが、実は彼はダウン症だったようです。
津島正樹は15歳の時に肺炎で亡くなってしまいます。
太宰治は息子の病気に深く思い悩んでいたようで、遺書にそのことについての記述があったそうです。
また、生前最後の短編集「桜桃」に、津島正樹がモデルと思われる息子が登場するなど、常にその存在を気にかけていたことがわかりますね。
奔放なイメージの強い太宰治ですが、子供を愛する心は確かに持っていたのです。