サッカーのトレセンとは?選考基準や仕組み・受かる子の特徴を徹底解明
選考会で指導陣がチェックしている項目は、保護者がスタンドから見ている視点とは決定的に異なります。試合で派手なロングシュートを決めた選手が落選し、一見目立たないボール回収を淡々とこなしていた選手が合格するケースは珍しくありません。
数多くの育成年代選考会を担当してきたJFA公認指導者らの証言を総合すると、合格通知を勝ち取る選手には極めて明白な共通点が存在します。
第1に、「ボールを持たない時間(オフ・ザ・ボール)の首振りと身体の向き」です。受かる子はパスを受ける前から周囲360度の状況を細かく確認し、味方と相手の立ち位置を把握しています。ファーストタッチで即座に次のプレーへ移行できる体勢を作っているため、プレッシャーを受けても慌てません。
第2に、「攻守の切り替えの圧倒的な速さと強度」です。現代サッカーにおいて、ボールを失った瞬間に足が止まる選手はそれだけで致命的な減点対象となります。ボールロスト直後の0.5秒でプレスバックを開始できるか、味方が奪った瞬間にゴールへ向かうスプリントができるかという献身性は、最も再現性の高い評価指標です。
第3に、「声によるコーチングと主体性」が挙げられます。急造の選抜チームでは、初対面のチームメイトといかに短時間で連係を構築できるかが試されます。自ら指示を出し、ミスをした仲間を鼓舞し、戦術的な修正をピッチ上で発信できるメンタリティは、トレセンという場において極めて高い加点要素となります。