かつての家電王国ナショナルは今?パナ統合の現在地とサポート追跡
ここ数年、Z世代を中心に過熱する昭和レトロブーム。その中心に位置するのが「昭和レトロ家電」である。なかでもナショナルのチューリップライトや赤・緑のポップな電子レンジ、頑丈なトランジスタラジオは、中古市場で高値取引される人気アイテムだ。
なぜ半世紀近く前の家電が、デジタルネイティブの心を掴むのか。都内のヴィンテージショップ店主は「無骨でありながら温かみのある丸みを帯びたフォルムと、カチッと心地よい物理ボタンの操作感が、スマホの画面操作に慣れた世代には刺激的に映る」と分析する。
さらに驚くべきは、その圧倒的な「故障の少なさ」だ。頑丈な金属パーツとシンプルな回路設計で作られた当時のナショナル製品は、適切なメンテナンスさえ施せば、半世紀経った今でも元気に稼働する。使い捨て文化への疑問を感じる若者にとって、壊れずに寄り添い続けるナショナル製品は、究極のサステナブルプロダクトとして再評価されているのだ。