白河小峰城の魅力徹底解剖!奇跡の木造三重櫓と石垣復興の全貌
現在の白河小峰城における最大のシンボルが、平成3年(1991年)に再建された木造復元の三重櫓です。鉄筋コンクリート造による外観復元が主流だった当時、江戸末期の絵図面『白河城御櫓絵図』を忠実に再現した本格木造復元は全国初の快挙であり、その後の全国各地の城郭復元事業に多大な影響を与えました。釘を使わない伝統的な木組み工法で建てられた櫓の内部に入ると、重厚な木の香りとともに江戸時代の息吹が肌で伝わってきます。
三重櫓の内部見学で必ず確認したいのが、床板や柱に残された戊辰戦争の弾痕です。復元にあたり、戊辰戦争の激戦地となった城下の稲荷山から切り出された杉の巨木が建材として用いられました。製材の過程で木材の内部から当時の銃弾や弾痕が次々と発見され、その貴重な部材をあえて目に見える位置へと配置したのです。間近で観察できる弾丸の痕跡は、かつての激戦の凄まじさを今に伝える生きた証言者といえます。
三重櫓に続いて平成6年(1994年)に復元された前御門(本丸大手門)も見逃せません。格式高い櫓門の構造を持ち、三重櫓へと続く本丸の重厚なエントランスとして堂々たる威容を誇っています。