【鬼滅の刃】童磨の強さと過去を徹底解剖!感情なき怪物の最期と真相
なぜ童磨はこれほどまでに冷酷で、一切の人間性を持ち合わせていないのか。その答えは、彼の歪みきった生い立ちにあります。
童磨は人間時代、新興宗教「万世極楽教」の教祖の息子として生を受けました。白橡色の淡い髪、そして光の加減で虹色に煌めく極彩色の瞳を持っていたことから、両親は彼を「神仏の声を聴くことができる特別な神の子」として崇め奉り、幼少期から教団の象徴として座らせたのです。
信者たちは童磨の前にひれ伏し、現世の苦しみ、貧困、病、死への恐怖を泣きながら訴えかけました。しかし、幼い童磨の内面に湧き上がったのは、畏れや慈悲ではなく「極楽も地獄も人間が作り出した妄想に過ぎないのに、この大人たちはなんと頭が悪く可哀想なのだろう」という冷徹な侮蔑でした。
その感情の欠如を決定づけたのが、家庭内で起きた凄惨な惨劇です。童磨がまだ少年の頃、女性信者に手を出した父親に対し、狂乱した母親が刺殺。その後、母親は毒を煽って目の前で息絶えました。血の海と化した室内で、普通の子どもであれば生涯消えないトラウマを負うはずの現場において、童磨が抱いた感想はただ一つでした。
「部屋を汚さないでほしい。血の臭いが息苦しいから換気しなきゃ」
悲しみも、恐怖も、激怒も湧き上がらない。生まれつき情動の受容器が完全に欠落していた童磨は、二十歳を迎えた頃に鬼舞辻無惨と邂逅。「可哀想な人間たちを苦痛から解放し、自分の中で永遠に生かしてあげることこそが救済(極楽行き)である」という独自の歪んだ論理を完成させ、迷うことなく鬼の道へと足を踏み入れたのです。