寝ても眠いのは病気のサイン?日中の異常な眠気の原因と診療科ガイド
「寝不足ではないはずなのに、毎日13時から15時頃になると気絶しそうな眠気に襲われる」という場合、真っ先に疑われるのが糖尿病や血糖値スパイクに伴う眠気です。糖質を多く含む昼食を一気に摂取すると、血液中のブドウ糖濃度が急上昇します。これに対し、膵臓からインスリンが過剰に分泌されることで今度は血糖値が急降下し、脳のエネルギー源が不足して昼食後の強い眠気という病気のサインを引き起こします。
さらに見過ごされがちなのが、内分泌系や循環器系の異常です。甲状腺機能低下症による眠気やだるさは、甲状腺ホルモン(チラージン等)の分泌低下によって全身の基礎代謝が低下するために発生します。「朝起きられない」「常に体が冷えてむくむ」「気力が湧かない」といった症状を伴うため、更年期障害や単なる老化現象と誤認される事例が非常に多く報告されています。
また、特に女性に多発する鉄欠乏性貧血に起因する眠気と集中力低下にも注意が必要です。ヘモグロビン値が正常範囲内であっても、体内の貯蔵鉄である「血清フェリチン」が枯渇していると、脳への酸素供給が滞り、慢性的な強い眠気や頭痛、思考力低下を招きます。これらに加えて、ストレス過多による自律神経失調症による昼間の眠気が重なると、交感神経と副交感神経の切り替えが機能不全に陥り、日中に強い覚醒障害を招くことになります。