【獣医師解説】愛犬の肉球火傷!見落としがちな初期症状と救急対応
「うちの子は元気に歩いているから大丈夫」という油断が一番の敵だ。現場で多くの症例を担当する獣医師は、犬の肉球熱傷における初期シグナルの重要性を強調する。
もっとも警戒すべき初期症状は、肉球全体の赤みや普段以上の熱感だ。通常は引き締まっている黒やピンクの肉球が、腫れぼったく赤みを帯びている場合、すでに第一度の熱傷を負っている。歩行時に足をひきずる「跛行(はこう)」や、特定の一本足を頻繁に舐め続ける行動も明確な危険信号だ。
さらにダメージが深部に達すると、皮膚組織の損壊が進み、水疱・皮膚潰瘍が形成される。水ぶくれが潰れて組織液が漏れ出したり、肉球の表面が剥離して痛々しい赤肉が露出したりする段階になると、激痛により歩くことすら不可能になる。