世界一難しい国旗はどれ?激似ツートップの識別法から複雑図柄まで徹底解剖
描く難しさとは対極にあるのが、「シンプルすぎて見分けがつかない」という識別難度の高い激似国旗たちです。代表的なペアとその決定的な見分け方を整理しました。
世界一見分けが難しいペアの筆頭が、チャドとルーマニアの国旗です。どちらも左から「青・黄・赤」の縦三色旗(トリコロール)を採用しており、紋章などの目印もありません。両者の唯一の違いは左端の青色のトーン(明度)です。チャドの青はやや暗く深みのある「インディゴ(濃紺)」であるのに対し、ルーマニアの青は明るく鮮やかな「コバルトブルー」となっています。しかし、屋外の自然光の下や劣化した布地では、現地の人間ですら判別がつかないレベルの酷似ぶりです。
もう一つの激似ツートップが、モナコとインドネシアの国旗です。どちらも上が赤、下が白のシンプルな横二色旗ですが、この2国を見分ける決定的な要素は旗の縦横比率(アスペクト比)にあります。モナコの国旗は「縦4:横5」と正方形に近いコンパクトな形状であるのに対し、インドネシアの国旗は国際標準に近い「縦2:横3」の横長比率を採用しています。ちなみに、この上下の配色を完全に反転させると「上が白、下が赤」のポーランドの国旗になります。
このほかにも、緑とオレンジの配置が左右逆になっている「アイルランド(左が緑)とコートジボワール(左がオレンジ)」や、青色の濃淡と縦横比が微妙に異なる「オランダ(縦2:横3・濃い青)とルクセンブルク(縦3:5または1:2・明るい水色)」など、肉眼での識別がシビアな国旗が多数存在します。