三菱マヒンドラ農機が揺れる2026年最新事情|提携解消・部品供給・アフターサービスの行方
なぜここにきて「マヒンドラ 日本市場 撤退理由」が語られるのか。そこには単なる業績不振以上の構造要因がある。
第一に、日本の農業機械市場そのものが縮小している。農林水産省の統計によれば、国内の農業就業人口は2026年時点で約136万人だったが、2026年には120万人を下回る水準まで減少したとされる。担い手の減少に加え、中古トラクター市場の充実が新車需要を押し下げている。
第二に、マヒンドラ本社にとって日本市場の優先順位が相対的に低下したことだ。インド国内のトラクター需要は世界最大級で、マヒンドラは自国市場と近隣新興国への投資を加速している。採算の厳しい日本向けの小型・中型トラクターに経営資源を割く合理性は、年々薄れている。
第三に、価格競争の激化だ。クボタ、ヤンマー、井関農機といった国内大手に加え、中国・韓国系メーカーの低価格製品が日本市場に入り込んでいる。三菱ブランドの中価格帯製品は、この板挟みの中で存在感を発揮しづらくなっていた。
つまり、仮にマヒンドラが日本市場から距離を置くとしても、それは「三菱農機の製品が劣っていたから」ではなく、グローバルな資本の論理に日本市場が合わなくなったという側面が強い。