一眼レフのレンズフードは必要?プロが手放さない理由と正しい選び方
カメラ初心者が抱きがちな「レンズフード=飾り」という誤解は、順光環境(被写体の正面から光が当たっている状態)やスマートフォンの自動画像補正に慣れていることから生じます。スマートフォンでは内部ソフトウェアがコントラストを強引に補正しますが、一眼レフやミラーレスの大型光学レンズでは、レンズ面に入り込む光の角度がダイレクトに描写力へ影響を及ぼします。
一眼レフレンズフードの必要性を語るうえで最大の理由は、画角の外側から斜めに入り込んでくる「有害光(不要な光)」を物理的に遮断することにあります。直射日光下だけでなく、室内の蛍光灯や街灯、水面からの反射光など、構図外に存在する光源から放たれた光がレンズの最前面(前玉)に当たると、レンズ内部で複雑な乱反射を引き起こします。
これが引き起こすのが、画面全体が白っぽく霞んでコントラストが低下する「フレア」や、光の玉や筋が写り込む「ゴースト」です。特に強い光が差し込むシチュエーションでの逆光撮影対策において、フードはまさに「つばの広い帽子」や「手で太陽光を遮るひさし」と同じ働きをし、被写体が持つ本来の鮮やかな色彩とシャープな輪郭を保つレンズフードの効果と理由がここにあります。