読者の心を揺さぶる傑作たち!全国の書店員が明かす熱狂の舞台裏
この年のノミネートラインナップは、近年の文芸シーンでも屈指の豊作年と称されるほど重厚だった。前年に続いて2位に食い込んだ青山美智子の『赤と青とエスキース』は、心にそっと寄り添うような温かい物語世界で多くの読者の涙を誘った。
一方で、浅倉秋成が放った『六人の嘘つきな大学生』は、就職活動の極限状態を描く心理ミステリー小説として若者を中心に大熱狂を巻き起こした。伏線が伏線を呼ぶ緻密な構成は、ミステリーファンのみならず「次に何が起きるかわからない」緊迫感で読者を終始圧倒し続けた。多種多様なジャンルが競い合ったからこそ、ベストセラーの多様性が証明されたと言える。