甲子園制覇から2年、京都国際高校が切り拓く「境界なき教育」のリアル【2026年現地ルポ】
卒業生の進路データを見ると、興味深い傾向が浮かび上がってくる。かつてはスポーツ推薦による進学や就職が主流を占めていたが、近年では国内外の難関大学への進学実績が目立って伸びている。トリリンガル(日本語・韓国語・英語)に近い語学力を身につけた生徒たちが、国際系の学部や海外大学へと羽ばたいているのだ。
野球部の引退後に猛勉強を重ね、韓国のトップ大学への進学を果たした卒業生は「部活で培った精神力と、学校で自然と身についた韓国語能力が自分の武器になりました。異文化の環境に飛び込むことへの恐怖心が全くないのは、この学校で過ごした3年間のおかげです」と振り返る。スポーツで鍛え上げた集中力とグローバルな視点の掛け算が、生徒たちのキャリア選択の幅を劇的に広げている。