契約社員は何年まで働ける?5年ルールの真相と上限3年の違いを徹底解説
無期転換ルールは労働者の雇用安定を目的に作られた制度ですが、皮肉にもこれが原因で「5年目を迎える直前の雇い止め」が多発する事態を招いています。企業が契約更新の上限を設定し、4年半や4年11ヶ月で契約を終了させる主な理由は以下の通りです。
・無期雇用化による人件費の固定化を防ぎたい
・業績悪化時に人員整理を行いやすい柔軟性を維持したい
・定年まで雇用し続けることに伴う人事管理コストを避けたい
さらに、企業側の抜け道として利用されてきたのが「クーリング期間」です。有期契約と有期契約の間に一定期間以上の「契約がない空白期間」があると、それまでの通算勤務期間がゼロにリセットされます。契約期間が1年以上の場合、6ヶ月以上の空白期間を挟むと通算期間がリセットされるため、一度退職させて半年後に再雇用するという脱法まがいの運用を行う企業も存在しました。
こうしたトラブルを受け、厚生労働省は労働条件明示ルールの改定を進め、企業に対して「雇い入れ時や契約更新時に、更新上限の有無やその理由をあらかじめ明示すること」を義務付けました。不透明な理由での突然の打ち切りを防ぐための法整備が進められています。