ジョジョ・カーズの最後は死亡?考えるのをやめた衝撃の理由とその後を解説

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原作の正史タイムラインにおいてカーズが地球へ帰還することはありませんが、公式スピンオフ企画「VS JOJO」の一環として刊行された小説『JORGE JOESTAR』(舞城王太郎・著)では、カーズの驚くべき「その後」が描かれています。

同作において、宇宙を漂流し続けたカーズは最終的に「火星」へと漂着。時間の経過や並行世界の変遷を経て意識を取り戻した彼は、なんと37体ものカーズが火星に集結するという破天荒な状況に身を置きます。

さらに究極生命体の適応能力を遺憾なく発揮し、他者のスタンド能力を瞬時に理解・コピーして「自らの能力として上位互換化」させるという、本編を遥かに凌駕するチート性能を発揮しました。公式のパラレルワールド作品とはいえ、荒木飛呂彦氏の公認ノベライズで描かれたこの結末は、カーズという怪物の底知れなさをファンに再認識させる契機となりました。

【プロの結論】物語論・心理学から読み解くカーズ追放の必然性

なぜ荒木飛呂彦氏は、カーズを「倒して殺す」のではなく「宇宙へ追放して思考を停止させる」という幕引きを選んだのでしょうか。ここには卓越した物語構造と心理学的教訓が隠されています。

第一に、「エゴイズムの肥大化に対する究極の孤独」というテーマです。カーズは同族を虐殺し、他者を踏み台にして完全無欠の存在となりました。しかし、他者との関係性をすべて断ち切って手に入れた「完全」の果てにあったのは、鑑賞者も対話者も存在しない宇宙の暗黒空間でした。心理学で言えば、究極の自己愛(ナルシシズム)が招いた「絶対的疎外」の象徴です。

第二に、「人間賛歌の哲学」です。ジョセフ・ジョースターは決して完全な超人ではなく、恐怖に怯え、逃げ回り、小細工を弄する不完全な人間でした。しかし、仲間への想いと生き延びる執念が地球の力(大自然の意志)と同調し、神に等しい暴君を宇宙の彼方へ弾き飛ばしました。「不完全な人間が、完全を標榜する怪物を知恵と運で乗り越える」という第2部のラストは、ジョジョシリーズ全体を貫く人間賛歌の根幹を体現しています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。