タイバニのスポンサー激怒はなぜ起きた?異例降板の舞台裏と真相
美麗かつ立体的なキャラクター原案を担当した漫画家・桂正和の卓越したデザインワークと、ダイナミックなヒーローアクションの融合は作品の生命線だった。だが、そこに企業のロゴを配置する作業は、アートと商業の終わりのない妥協の連続でもあった。
アクションの激しいカットでロゴが潰れればスポンサーから苦言を呈され、逆にロゴを強調しすぎれば戦闘シーンのスピード感や構図の美しさが損なわれる。現場の演出家たちは、ミリ単位でロゴの見え方を調整する作業に追殺された。平田広明が演じる虎徹の哀愁と泥臭い人間ドラマというコアな魅力の裏で、制作陣は常にスポンサーへの配慮という見えない重圧と戦い続けていた。