京都・哲学の道「卯Sagiの一歩」閉店の噂と絶品おばんざいの真実

京都・哲学の道「卯Sagiの一歩」閉店の噂と絶品おばんざいの真実にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

暖簾をくぐると、玄関先で靴を脱ぎ、磨き上げられた廊下を通って座敷へと案内されます。店内のいたるところに愛らしいウサギをモチーフにした陶器やちりめん細工が配され、緊張をほどいてくれる演出が施されています。この空間でいただく料理こそが、多くのファンを惹きつけてやまない京都町家カフェのおばんざいです。

看板メニューの筆頭は、名物のおばんざいランチ(おばんざいセット)。朱塗りや陶器の小鉢に盛られた6〜8種類のおかずは、京都近郊で採れた旬の京野菜、生麩(なまふ)、湯葉、ひじきや切り干し大根など、古くから京都の家庭で受け継がれてきた伝統的なお惣菜がずらりと並びます。

特に特筆すべきは、こだわりの豆腐料理です。にがりと大豆の甘みが際立つ自家製のおぼろ豆腐や、香ばしく焼き上げた豆腐ハンバーグ、出汁をたっぷり吸い込んだ揚げ出し豆腐など、植物性タンパク質を巧みに生かした献立構成は胃腸に優しく、旅の疲れを心地よく癒やしてくれます。塩分や調味料に頼るのではなく、昆布と鰹節で丁寧に引いた一番出汁をベースにしているため、一口ごとに素材本来の滋味が舌の上に広がります。

食後には、豆乳を使った自家製スイーツやおからケーキ、抹茶ラテなどをセットで注文する利用客が多く、ランチからカフェタイムまで通して町家の情緒を堪能できる構成になっています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。