渋谷東急ハンズは閉店した?カインズ買収の真相と2026年の現在
屋号から「東急」の文字が消えた背景には、小売業界を揺るがした大型M&Aが存在します。2026年3月、東急不動産ホールディングスは保有する株式会社東急ハンズの全株式を、ホームセンター業界最大手の株式会社カインズへ譲渡(買収)しました。
東急グループの創業事業の一つとしてスタートした東急ハンズでしたが、EC市場の急拡大や都市型商業施設の競争激化、さらにコロナ禍によるインバウンド蒸発や来店客数の減少が重なり、業績のテコ入れが急務となっていました。そこで、郊外型ホームセンターとして圧倒的な商品力・プライベートブランド(PB)開発力・強固な物流網を持つカインズが手を挙げ、傘下に収める道を選んだのです。
資本関係が完全に東急グループから離れたため、一定の移行期間を経て「東急」の商標使用を終了。2026年10月には新ブランドロゴ(デザインオフィスnendoの佐藤オオキ氏が手掛けた、漢字の「手」を一筆書きで表現したシンボル)が発表され、社名および店舗ブランド名もシンプルな「ハンズ」へと統一されました。渋谷店でも外観サインや館内誘導表示の刷新が完了し、新たな歴史を刻んでいます。