鬼才・立川談志の知られざる真実!芝浜の衝撃と遺された革新の哲学
落語界の常識を次々と破壊し、天才の名をほしいままにした立川談志。彼の生き様を語る上で欠かせないのが、妥協を絶対に許さない芸への執念と、既存の演芸界に対する徹底的なアンチテーゼだ。
落語協会を脱退して自ら「落語立川流」を立ち上げた事件は、まさに当時の演芸界を震撼させた大改革だった。周囲から「無謀」「孤立無援」と囁かれながらも、自らの美的センスと実力主義を貫き通した姿勢は、伝統芸能の歴史において異彩を放ち続けている。
型を完璧に修得した者だけが到達できる「型を破る」境地。破天荒に見える奇行や毒舌の裏側には、血の滲むような稽古量と、客の反応をミリ単位で計算する冷徹なプロフェッショナルとしての眼光が隠されていたのだ。