メロスの平均速度は歩行並み?物理計算で判明した走れメロスの真相

メロスの平均速度は歩行並み?物理計算で判明した走れメロスの真相の背景について、専門知識を基に徹底解説します。

文豪・太宰治が執筆したこの短編小説は、現在でも青空文庫などの電子ライブラリーで手軽に全文を読むことができる。あらためて本文を読み解くと、彼が始終全力でダッシュしていたわけではないことがよく分かる。太宰は決してメロスを完璧な超人として描いていなかった。

結婚式翌朝の出発時、彼は「悠々と歩いた」と表現されている。野賊を退治し、濁流を泳ぎ切った後に訪れる猛烈な疲労感。彼は途中で草原に倒れ込み、「もう、どうともなれ」と絶望して深い眠りに落ちてしまう。このロスタイムこそが、全体の平均速度を大きく引き下げた最大の原因だったのだ。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。