重信房子の現在とハーグ事件の未解明証言:日本赤軍が残した残照
日本赤軍の活動拠点であったレバノンのベイルートで、重信房子とパレスチナ人闘士との間に生まれたのが、ジャーナリストの重信メイである。彼女は無国籍状態という過酷な幼少期を経て、母の生き様と中東の残酷な現実を間近で見つめ続けてきた。
重信房子が共鳴し、共闘関係を築いたパレスチナ解放人民戦線(PFLP)との関係は、単なる政治同盟にとどまらない。それは、極東の若者たちが抱いた無謀な国際革命の夢と、民族の生存をかけた泥沼の紛争が交差し、奇妙な融合を果たした場所だった。重信メイがメディアで発言する言説は、過激派の血脈という枠を超え、当事者しか知り得ない中東問題の複雑なリアリティを現代に提示し続けている。