エアコンのカビで咳が止まらない?夏型過敏性肺炎の真相と正しい治療法
エアコンと咳をめぐる情報の中には、医学的根拠の薄い誤解や、かえって事態を悪化させる危険な俗説が蔓延しています。現場取材と専門医の証言から明らかになった代表的な盲点を是正します。
誤解1:「市販のエアコン洗浄スプレーでカビを除去すれば安全」という罠
ドラッグストア等で手軽に入手できるスプレー式洗浄剤ですが、専門業者の間では重大なリスクが指摘されています。スプレーの噴霧圧では熱交換器の表面しか届かず、カビの最大の発生源である「送風ファンの裏側」や「ドレンパン内部」に薬剤と汚れを押し込み、かえってヘドロ状の菌塊を増殖させるケースが多発しています。さらに、基板部分に洗浄液がかかると発火事故の原因にもなるため、安易な自己洗浄は推奨されません。
誤解2:「お掃除機能付きエアコンだから内部は清潔」という思い込み
フィルター自動お掃除機能が清掃するのは「プレフィルターの表面のホコリ」のみです。内部で発生する結露水によるカビの発生を防ぐ機能ではないため、エアコン内部には従来型と同等以上のカビが繁殖します。構造が複雑な分、内部湿気がこもりやすく、かえってカビの温床になりやすいという構造的盲点があります。
誤解3:「抗ヒスタミン点鼻薬やアレルギー市販薬で代用できる」という過信
花粉症用の第2世代抗ヒスタミン薬を服用してカビ咳を抑えようとする人がいますが、気管支や肺胞で生じる過敏性肺炎や重度の気道狭窄に対しては、抗ヒスタミン薬単独では十分な鎮咳効果を発揮できません。