獣医師が解説!犬スリングの正しい入れ方と事故を防ぐ安心抱っこ術
利便性が脚光を浴びる一方で、事故への警鐘も鳴らされている。日本獣医師会や各地の動物病院には、スリングからの飛び出しによる転落骨折、あるいはメッシュ蓋の閉め切りによる熱中症や気道圧迫の症例が届いている。とりわけ短頭種(パグやブルドッグなど)は気道が狭いため、頭部が下がりすぎると窒息のリスクが飛躍的に高まるのだ。
ペット用品業界では現在、飛出し防止リードの二重化や通気性に優れる立体メッシュの採用など、安全基準のアップデートが進んでいる。しかしどれほど安全機能が向上しても、飼い主の目配りが途切れてしまえば意味をなさない。外出中は常に愛犬の呼吸音や表情に変化がないか観察し、首が鋭角に曲がっていないかをチェックし続ける必要がある。