アメリカはなぜ戦争を続けるのか?軍事介入の真相と2026年の日本
冷戦終結後、アメリカ軍の主戦場となったのは中東でした。1991年の湾岸戦争では、サウジアラビアなどの親米産油国を防衛し、国際石油市場の安定を確保するため迅速な多国籍軍作戦を展開。空爆とハイテク兵器による劇的な勝利はベトナムのトラウマを一時的に払拭しました。
しかし、2001年の9・11同時多発テロを契機とする軍事行動は深刻な禍根を残す結果となります。ジョージ・W・ブッシュ政権が強行した2003年のイラク戦争では、開戦の大義とされた「大量破壊兵器の保有」が事実無根であったことが後に判明し、国際法上の正当性を大きく揺るがせました。
さらに、フセイン政権崩壊後の治安統治の失敗はスンニ派とシーア派の宗派間対立を激化させ、過激派組織「イスラム国(ISIS)」の台頭を招く皮肉な結果となりました。莫大な戦費と将兵の犠牲を払いながら中東の勢力均衡を破壊した経験から、米国は「果てしない戦争(Endless Wars)」からの撤退を余儀なくされていきます。