スマホを置いて「昭和」へ迷い込む。エモ消費の聖地と化した愛知県のローカルミュージアム、その熱狂の裏側
単なる観光スポットとしての側面に留まらず、この資料館は社会的な課題解決の場としても注目されている。その代表例が、古い道具を見たり触ったりすることで脳を活性化させる「回想法」の取り組みだ。
高齢者が展示品を前にして「昔、これを使ってね……」と話し始めることで、認知症の予防や症状緩和に効果があるとされている。また、地域の小学生たちが社会科見学で訪れ、祖父母の世代がどのような暮らしをしていたのかを五感で学ぶ教育の場としても機能している。世代間のコミュニケーションを自然に生み出す触媒として、この場所は機能し続けているのだ。