カラーピーマンとパプリカの違いとは?見分け方と栄養・価格を徹底比較

カラーピーマンとパプリカの違いとは?見分け方と栄養・価格を徹底比較についての疑問解決ガイドをご紹介します。

スーパーの店頭で混同されがちな両者ですが、植物学的なルーツを紐解くと、どちらも同じナス科トウガラシ属の品種分類(学名:Capsicum annuum)に属しています。トウガラシの原産地である中南米からヨーロッパへ伝わり、辛味のない甘味種として品種改良されたグループという点では同胞といえます。しかし、流通現場と園芸学の世界では、その立ち位置が厳密に区別されています。

最大の違いは「果肉の厚みとサイズ」、そして「完熟のプロセス」にあります。一般的な緑色のピーマンは、開花後20〜30日程度の未熟な状態で収穫されたものです。これを収穫せずに木にならせたまま約60日以上じっくりと太陽を浴びせ、赤や黄色に完熟させたものが「カラーピーマン(完熟ピーマン)」です。

一方のパプリカは、中欧ハンガリーで独自に品種改良が進められた「大型の肉厚甘味トウガラシ(ベル型)」を指します。果肉の厚さを比較すると、一般的なピーマンやカラーピーマンが2〜3ミリ程度であるのに対し、パプリカは6〜8ミリにも達します。この肉厚さこそが、噛んだ瞬間に弾けるジューシーな果汁と独特の食感を生み出している真相です。

「見た目がそっくりだから同じもの」という認識は、青果流通の現場では通用しません。大田市場の青果仲卸関係者は取材に対し、「パプリカは果実が重く輸送時の傷み管理がシビアな高付加価値野菜。対してカラーピーマンは、在来ピーマンの風味を残しつつ完熟の甘みを乗せた通好みの食材」と証言しています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。