岡本太郎の墓は多磨霊園のどこ?「午後の日」微笑む真相と巡礼ガイド

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東京都府中市から小金井市にまたがる都立多磨霊園は、約128ヘクタール(東京ドーム約27個分)もの敷地を誇る日本初の公園墓地です。数多くの著名人が眠るこの静寂の地で、ひときわ訪れる人の目を奪うのが岡本太郎の墓碑です。

太郎の墓石として鎮座しているのは、彼が1967年に発表した名作彫刻『午後の日』。頬杖をつき、無邪気でどこか哲学的な笑みを浮かべた丸い顔のブロンズ像です。従来の仏教的・神道的な「〇〇家之墓」という画一的な概念を完全に打ち破り、墓そのものが一つのパブリックアートとして成立しています。

なぜ『午後の日』が墓標に選ばれたのか。そこには、「死してなお人々を元気づけ、語りかけたい」という太郎の哲学と、彼の没後に墓所を整えたパートナー・岡本敏子の深い想いがありました。生前、太郎はこの作品について「顔の表情が自分でも気に入っている」と語っており、見る者の心をほどくユーモアと包容力を兼ね備えています。冷たい石の塔ではなく、陽だまりのような温もりを感じさせる造形を選んだことこそ、生涯を通して「人間本来の自由」を叫び続けた太郎にふさわしい選択でした。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。