寸志とは?目上の人に使うと失礼な理由と相場・書き方を徹底解説
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「立場が曖昧な飲み会」や「役職者が複数いる場合の割り勘問題」に関する誤解が散見されます。現場で混乱を招く代表的な盲点を検証します。
誤解①:「同期や後輩だけの飲み会でも寸志を使ってよい」
同僚同士や後輩との私的な食事で「寸志」と書いた袋を出すのは、過度にかしこまりすぎて不自然です。プライベートな間柄であれば、封筒を用意せず「ここは少し多めに出しておくよ」と会計時に現金を足すか、ポチ袋に「お礼」と書いて渡す程度が現代的な距離感として好まれます。
誤解②:「目上の人へお金を包みたいときは寸志と書けば丁寧」
先述の通り、これは最大のタブーです。もしPTAの集まりや地域の自治会、恩師を招いた会などで目上の方に交通費や御礼を包む場合は、必ず表書きを「御礼」「薄謝」「松の葉」「車代」としてください。「松の葉」は「松の葉に包めるほどわずかなもの」という意味の風流な謙譲表現で、目上の方に対する上品な謝礼として非常に適しています。
【プロの結論】寸志という言葉を使うべき場面・避けるべき場面
寸志を使って問題ない条件:
- 役職者(部長・課長等)が自部署の歓送迎会・納会で幹事に援助金を渡すとき
- 自分が主催するイベントで、手伝ってくれた後輩やアルバイトへ謝礼を渡すとき
- 社内の規程に基づき、非正規雇用者等へ寸志賞与を支給するとき
寸志の使用を絶対に避けるべき条件:
- 後輩や部下が、上司や先輩に対してお金や贈り物を渡すとき(代用:「御礼」「感謝」)
- 取引先の役員やクライアントに対してお礼金を渡すとき(代用:「御礼」「御祝」)
- 結婚式や葬儀で、専門のプロ・業者へ心づけを渡すとき(代用:「寿」「志」「御礼」)