口腔線維腫は癌化する?しこりの正体と切除手術の費用を徹底追及
口の粘膜にできた隆起が「ただのデキモノ」なのか、それとも命に関わる病気なのか。一般の人が最も不安を抱くのが口内炎としこりの違い、そして口腔がんの見分け方です。
通常の口内炎(アフタ性口内炎)は、中央が白く窪んで周囲が赤く腫れ、強い接触痛を伴いますが、通常は10日から14日程度で自然に上皮が再生して消失します。一方で口腔線維腫は、粘膜と同じピンク色、あるいは白っぽい平滑な表面を持ち、触れても強い自発痛がありません。数週間から数ヶ月経っても形が変わらずそこに留まり続ける点が決定的に異なります。
気になる口腔線維腫の癌化の真相について、日本口腔外科学会の学術的見解では、刺激性線維腫そのものが遺伝子変異を起こして口腔がんに変化する可能性は「極めて稀(ほぼゼロ)」とされています。線維腫は腫瘍という名称がついてはいるものの、本質は慢性的な刺激に対する組織の過剰な「防御反応(線維性過形成)」だからです。
ただし、素人判断には大きな危険が伴います。初期の舌がんや歯肉がんもしこりとして自覚されるケースがあり、表面がカリフラワー状に不整であったり、硬い芯(硬結)があったり、触れるとすぐに出血する場合は悪性腫瘍を疑う必要があります。2週間以上消失しない隆起物は、必ず専門医の触診を受けるべきです。