夏目雅子の死因の真相と最期|伊集院静との愛と27年の生涯を辿る
夏目雅子の死後、その遺志を医療支援へと昇華させたのが、実母・小達スエ氏や実兄・小達一雄氏ら家族の取り組みでした。闘病中、抗がん剤治療による激しい脱毛に心を痛めていた夏目雅子の姿を目の当たりにした家族は、1993年に特定非営利活動法人「夏目雅子ひまわり基金」を設立しました。
同基金は、抗がん剤治療の副作用に苦しむがん患者に対し、医療用ウィッグ(かつら)を無償で貸し出す事業を展開。設立から今日に至るまでに数万人規模の患者へウィッグを届け、外見の悩みに苦しむ患者たちに勇気と自信を与え続けてきました。2026年を迎えた現在でも、医療現場におけるアピアランスケア(外見支援)の先駆けとして極めて高く評価されています。
さらに、この小達家にはもう一人の国民的スターが深く関わっていました。元キャンディーズのメンバーで、女優として数多くの名作を残した田中好子です。田中好子は1991年に夏目雅子の実兄である小達一雄氏と結婚し、夏目雅子にとって義姉(義理の姉)となりました。
田中好子は夏目雅子の遺志を尊び、ひまわり基金の活動を陰ながら物心両面で支え続けました。しかし、奇しくも田中好子自身もまた乳がんに侵され、2011年に55歳の若さでこの世を去ることになります。病床から録音された田中好子の最期の肉声メッセージ「天国で雅子さんと一緒に、がん撲滅のお手伝いをしたい」という言葉は、多くの日本人の涙を誘いました。昭和から平成を照らした二人の名女優の絆は、がんに立ち向かうすべての人々への強いエールとして今も生き続けています。