ホットペッパーポイント利用は嫌がられる?店側の本音と手数料の真相
飲食店にとってポイント利用客がどれほどの経営的インパクトを与えるのか、具体的な数値データで可視化しました。一般的な居酒屋およびカフェレストランをモデルケースとし、通常予約、ポイント併用のディナー、低単価ランチの3パターンで店舗の「手残り利益」を比較します。
飲食店の損益構造において重視されるのが、売上に占める食材原価と人件費の割合を示す「FL比率(Food & Labor)」です。業界標準として健全とされるFL比率は55%〜60%程度ですが、ランチ帯の単品提供では食材原価率が40%近くまで跳ね上がるケースが珍しくありません。
表の数値が示す通り、客単価が高いディナーであれば、ポイントを利用されても最終的な営業利益率は維持されます。問題は、客単価が1,000円前後の低価格帯利用です。予約送客手数料が売上の10%以上を占める計算となり、家賃や光熱費の固定費を按分すれば、そのテーブル単体での収支は事実上の赤字に転落します。現場の店長や個人店主がポイント利用に身構えてしまう背景には、こうした冷徹な算術の現実があります。