アタック25とHeroの魂…児玉清が遺した知られざる素顔と功績
役者としての代表作を挙げるなら、2000年代のフジテレビを代表する伝説のドラマ『HERO』を外すことはできない。彼が演じた東京地検城西支部の鍋島利光次席検事は、型破りな検事・久利生公平(木村拓哉)の良き理解者であり、時にあたたかく、時に威厳をもって包み込む父親のような存在だった。
主演の木村拓哉との掛け合いで見せた静かな凄みと包容力は、作品に圧倒的なリアリティと深みを与えた。現場でも若手キャストから絶大な信頼を集め、撮影現場の空気そのものを引き締める精神的支柱であったという。その後、NHK大河ドラマ『龍馬伝』では坂本龍馬の父・坂本八平役を熱演。病床で息子に思いを託す迫真の演技は、多くの視聴者の涙を誘い、役者としての集大成を示す名演として深く記憶されている。