ダッシュの超高速能力と裏設定!世界を魅了する少年ヒーローの素顔
監督を務めたブラッド・バードは、キャラクターに生命を宿すためのリアリズムに異常なまでのこだわりを見せた。制作当時、ダッシュの息切れする声をリアルに収録するため、声優を務めたスペンサー・フォックスをスタジオの周りで実際に何周も走らせたという有名な逸話がある。作り物のハアハアという息づかいではなく、本物の疲労と高揚感が入り混じった少年特有の肉声をフィルムに焼き付けたかったからだ。
この徹底したリアリズムの追求は、ダッシュのビジュアル表現にもそのまま投影されている。金髪をなびかせ、少し生意気そうに目を輝かせる表情筋の細やかな動き。3DCGアニメーション黎明期から進化を続けるピクサーの技術陣が注ぎ込んだ情熱が、ダッシュを単なる記号的なヒーローではなく、本当に近所に住んでいそうな少年に仕立て上げた。