いしだ壱成の全盛期と圧倒的カリスマ性|90年代の社会現象を徹底解剖
1992年に俳優デビューを果たしたいしだ壱成の名を一躍全国区に押し上げたのが、1993年放送のドラマ『ひとつ屋根の下』でした。最高視聴率37.8%を記録した本作で、彼は柏木家の三男・和也役を好演。どこか影がありながらも繊細で情に厚い青年を自然体で演じ切り、お茶の間の視線を一気に奪いました。
その実力を決定づけたのが、脚本家・野島伸司が手掛けた1995年のTBS系ドラマ『未成年』です。主演の戸川博人役を務めたいしだ壱成は、青春の痛みや大人社会への葛藤を生々しく体現。第7回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞を獲得するなど、業界内外から演技力の評判において極めて高い評価を獲得しました。
感情が爆発する瞬間の叫びや、瞳の奥に宿る孤独感、震えるようなセリフ回しは、従来のアイドル俳優にはない生々しいリアリティを放っており、同世代の若者から熱烈な共感と支持を集めたのです。