Mステ見逃し配信はTverにある?2026最新の視聴法と配信されない理由
ドラマや一般的なトークバラエティが見逃し配信の標準化を進めるなか、なぜMステは配信に踏み切れないのでしょうか。業界関係者の証言や放送法・著作権法の構造から分析すると、Mステ TVer 配信されない理由には3つの強固な障壁が存在します。
1. 楽曲に付随する「著作権」と「著作隣接権(原盤権)」の複雑さ
音楽番組をネット配信する場合、地上波の「放送権」とは別に「公衆送信権(インタラクティブ配信権)」の許諾を個別に取得しなければなりません。1回の放送で10組前後のアーティストが出演し、メドレーや過去映像を含めると20曲以上の楽曲が使用されます。作詞・作曲者(JASRACやNexTone等の著作権管理事業者)、レコード会社が保有する原盤権のすべてを、短時間の見逃し配信のために一括許諾を得るコストと労力は天文学的な規模に達します。
2. 出演アーティスト・所属事務所の肖像権および契約形態
Mステにはアイドル、ロックバンド、シンガーソングライター、さらには来日中の海外大物アーティストまで多種多様な事務所のタレントが出演します。所属事務所ごとにネット配信に関する契約条件や肖像権のガイドラインが大きく異なり、1組でも配信NGのアーティストがいれば番組全体の配信が成立しないという致命的な課題を抱えています。
3. 生放送番組における権利処理スピードの限界
生放送中にアドリブで流れたBGMやカバー歌唱、過去のアーカイブ映像の権利確認を、放送終了直後から即座に完了させてTVerにアップロードすることは物理的に極めて困難です。年末恒例の大型特番であるMステ スーパーライブ 見逃し配信においても同様の理由から全編アーカイブは実現していません。