ミウラ折りの折り方を完全解説!A4で一瞬開閉する宇宙工学の極意

今注目を集めている ミウラ折りの折り方を完全解説!A4で一瞬開閉する宇宙工学の極意について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

ミウラ折りの最大の特長は、平面的に折り畳まれた構造が、対角線上の2点に力を加えるだけで縦横同時に連動して開閉する「面内2方向同時展開」にあります。一般的な紙の折り方では、縦に折ってから横に折るという段階的なプロセスが必要ですが、ミウラ折りは物理的に「自由度1(1つの動作ですべてが連動する)」の剛体折板構造として成立しています。

この驚異的な挙動の鍵を握るのが、格子を形成する平行四辺形の「角度」です。直角(90度)の格子で山折り・谷折りを交互に配置しても、紙同士が干渉してロックがかかり、無理に引っ張れば破れてしまいます。しかし、縦の折り線をわずかに傾け、角度を約80°〜85°(標準的には約84°前後)に設定することで、折り目同士が干渉せずに互いを押し広げる絶妙な幾何学的クリアランスが生まれます。

三浦公亮博士は、円筒シェルが外圧によって座屈する際に生じる菱形模様の研究からこのパターンを着想しました。1995年に打ち上げられた宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)における2次元展開太陽電池パドル実験などで実証されたこの理論は、現在世界中で「Origami Engineering(折り紙工学)」の金字塔として称賛されています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。