虹色のトカゲの正体とは?日本での生息地や幸運の予兆・飼育の真実

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住宅街の花壇や公園の日当たりの良い岩場で、尾の先が宝石のサファイアやオパールのように青く、光の角度によって虹色に輝くトカゲを見かけた場合、その正体の9割以上はニホントカゲ(東日本ではヒガシニホントカゲ)の幼体です。

体長はわずか5〜8センチメートル程度。黒地に鮮やかな金色の縦縞が走り、尾全体がメタリックブルーに発色しています。本州、四国、九州はもちろん、伊豆諸島や南西諸島には近縁種のオカダトカゲやバーバートカゲ、イシガキトカゲなどが分布しており、いずれも幼体期に同様の美しい色彩を放ちます。

日光浴を好む変温動物であるため、4月から10月にかけての午前中、ブロック塀や石垣、アスファルトの隙間など熱を吸収しやすい場所で頻繁に姿を現します。人間が近づくと瞬時に物陰へ滑り込みますが、その一瞬の残像が強烈な印象を残すため、「珍しい外来種ではないか」とSNS等で話題になるケースが後を絶ちません。

なぜ幼体だけがこれほど派手な色彩を持つのか。爬虫類研究者の観察データによると、これは捕食者のアタックを「頭部」ではなく「尾」に誘導するための進化であることが判明しています。鳥類や哺乳類などの天敵に襲われた際、目立つ尾を狙わせ、自切(トカゲ自ら尾を切り離す現象)して激しく動く尾に敵が気を取られている間に本体が生きて逃げ延びるという、極めて合理的な生存戦略なのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。