アワビのバター焼きが硬くなる原因は?名店直伝の柔らかレシピと極上肝ソース
アワビ料理の成否の7割は下処理で決まります。一見難しそうに見える殻の外し方ですが、専用の道具を使わなくても、一般的な洋食用のテーブルスプーン1本で驚くほど綺麗に外すことができます。
ステップ1:殻の外し方とスプーンの入れ方
アワビの殻を観察すると、殻の平たい側(薄い縁)と、殻が盛り上がって穴(呼吸孔)が並んでいる側があります。身が殻に強く癒着している「貝柱」は、平たい側の内側に位置しています。洋食スプーンの背を殻の内側のカーブに沿わせるように差し込み、貝柱を殻から削ぎ落とすように少しずつスライドさせていくと、肝を傷つけることなく「ツルン」と身が外れます。
ステップ2:肝の切り離しと砂袋の除去
身を外したら、身と肝(生殖巣)をつなぐ薄い膜を包丁で丁寧に切り離します。このとき最も重要なのが、肝の先端についている角のような突起部分(砂袋/胃袋)の処理です。ここにはアワビが食べた海藻の残りや砂が含まれているため、包丁で先端を数ミリ切り落として流水で軽く洗い流します。このひと手間で、ジャリッとした不快な食感や特有の生臭さを完全に防ぐことができます。
ステップ3:塩もみとぬめり取り・口(クチバシ)の切除
身の表面やヒダの間には、特有のぬめりと汚れが付着しています。粗塩を大さじ1杯程度振りかけ、手のひらで優しく揉み込むようにしてぬめりを浮かせます。ここで注意したいのは、タワシで力を入れてゴシゴシ擦りすぎないことです。身を傷つけると旨味成分であるドリップが流出してしまうため、塩もみ後は冷水で素早く洗い流し、キッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります。最後に、身の先端(細い方)にある赤い硬い口(クチバシ)に包丁でV字の切り込みを入れて取り除けば、完璧な下処理の完了です。