エイとマンタの決定的な違いは?毒針の有無や見分け方を徹底解説
両者の形態の違いは、何を食べて生き延びてきたかという「食性」の違いによって形成されました。
マンタの主食は、目に見えるか見えないかほどの微小な動物プランクトンです。マンタは時折、水中で縦に宙返り(バレルロール)を繰り返しながら泳ぎますが、これはプランクトンが密集した層を効率よく口の中へ流し込むための捕食行動です。口の中に備わった「鰓耙(さいは)」というフィルター組織でプランクトンだけを濾し取り、余分な海水はエラ穴から排出します。
プランクトンという無尽蔵のエネルギー源を効率的に摂取する仕組みを手に入れた結果、オニイトマキエイは体盤幅6〜8m、体重3トンという規格外の最大サイズへと巨大化しました。これは現生するエイ類の中で圧倒的な世界記録です。
これに対し、一般的なエイは強靭な歯列を持っています。砂の中に潜むアサリなどの貝殻や硬いカニの甲羅を、硬い板状の歯でバリバリと噛み砕いて捕食します。獲物を探すため、頭部には微弱な生体電流を感知する「ロレンチーニ器官」が発達しており、砂の下に隠れた獲物も見逃しません。