神奈川・寿町の現在|日本三大ドヤ街が福祉の街へ激変した真相と治安
寿町を語る上で欠かせないのが、人口構成と社会保障の特殊性です。現在の寿町における総人口約6,000人のうち、生活保護の受給割合は約80%から85%に達しており、全国的にも極めて特異な比率を示しています。
さらに寿町の高齢化の現状は深刻で、65歳以上の高齢化率は50%を大きく超えています。一般的な自治体と比較しても圧倒的なスピードで超高齢化が進んだ要因は、かつての日雇い労働者が一斉に定年相当の年齢に達したことに加え、身寄りのない単身高齢者が他地域から受け入れられてきた背景があるためです。
かつて「3畳一間・板張り」が標準だった簡易宿泊所も、近年では冷暖房やテレビ、介護ベッドを備えた福祉対応型アパートへと改装が進んでいます。寿町のドヤは、路上生活を防ぐための「終の棲家(ついのすみか)」としての役割を担い続けています。