なぜ今「現代思想入門」が熱い?挫折しない基礎知識と名著を解説

なぜ今「現代思想入門」が熱い?挫折しない基礎知識と名著を解説に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

ポスト構造主義以降、現代思想はどこへ向かっているのでしょうか。現在進行形で議論されている最新の潮流を押さえておくと、議論の射程がさらに広がります。

2010年代以降、ポスト構造主義の「すべては人間の言語や社会的な構築物に過ぎない」という過度な相対主義への反省から、「新実在論(マルクス・ガブリエルら)」や「思弁的実在論(カンタン・メイヤスーら)」が台頭しました。人間が認識しているかどうかに関わらず、客観的な現実は存在するのだという議論です。

さらに現在では、AIと資本主義の暴走を問い直す「加速主義」や、気候危機を背景とした「人新世の哲学」、人間以外の動植物やモノとの関係性を再考する「マルチスピーシーズ人類学」など、地球環境やテクノロジーの限界に対応するための新しい思考が次々と生まれています。現代思想は過去の遺産ではなく、現在進行形で更新され続ける「生きた知性」なのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。