突然の血の塊は病気のサイン?生理・鼻血・咳の危険度と受診目安

突然の血の塊は病気のサイン?生理・鼻血・咳の危険度と受診目安とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

人間の体内で出血が生じた際、血小板や凝固因子が働いてフィブリンの網を作り、赤血球を絡め取ってゲル状に固まることで「血餅(けっぺい)」が形成されます。これが体外に排出されたものが、私たちが目にする血の塊の正体です。しかし、排出される部位ごとに潜む血の塊の原因となる病気は大きく異なります。

1. 生理(月経)時に出る「レバー状の塊」

生理中、経血量が一時的に増えて子宮内膜を溶かす酵素(プラスミン)の働きが追いつかない場合、生理で血の塊がレバー状になって排出されます。親指の爪程度の小さな塊が数回出る程度であれば生理的範囲内のこともありますが、頻発する場合や500円玉を超える大きさの場合は注意が必要です。

2. 鼻血に伴う「ドロッとした塊」

キーゼルバッハ部位と呼ばれる鼻の粘膜からの出血量が多いと、鼻腔内に溜まった血液が凝固し、鼻血で血の塊がドロッと喉や鼻から落ちてきます。大半は物理的刺激や乾燥による毛細血管の破綻ですが、凝固異常や高血圧、腫瘍が隠れているケースも存在します。

3. 咳・痰に混じる血の塊(血痰・喀血)

気道や肺からの出血が疑われる血痰や咳に伴う血の塊は、最も警戒すべき症状の一つです。気管支拡張症、肺炎、肺結核、あるいは肺がんなど呼吸器系の重篤な疾患が背景にある可能性が高く、微量であっても速やかな呼吸器内科の精査が求められます。

4. 便に混じる血の塊(血便・下血)

消化管からの出血を示す血便における血の塊の危険性は極めて高く、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸憩室出血、虚血性大腸炎、大腸がんなどが疑われます。鮮紅色の塊であれば直腸や肛門付近、暗赤色の塊であれば大腸深部からの出血を示唆します。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。