原口沙輔の改名理由と現在|元Sasukeが「人マニア」で魅せた変貌

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現在20代前半を迎えている原口沙輔の年齢(2003年5月21日生まれ、愛媛県松山市出身)を振り返ると、その早熟ぶりは国内の音楽史でも特異な位置を占めています。彼の歩んできた経歴・プロフィールは、幼少期のストリートダンスや5歳でのGarageBandとの出会い、10歳でのフィンガードラムによるネット上のバズ、そしてわずか12歳でニューヨークの殿堂「アポロ・シアター」のアマチュアナイト・キッズ部門を制覇した伝説へと連なります。

中学時代にメジャーデビューを飾った「SASUKE」時代の表現は、ファンク、ディスコ、フレンチエレクトロをベースにした緻密で明快なポップスが中心でした。新しい地図(稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)への「#SINGING」提供や、数々のCMソング、ドラマタイアップは彼の華やかな天才性を広く知らしめました。そしてその集大成となったのが、世界中が熱狂した東京2026パラリンピック閉会式での圧倒的な音楽制作とパフォーマンスです。多様性を象徴する祝祭の場で自作トラックを自在に操る少年の姿は、お茶の間レベルの認知を獲得しました。

しかし、現在の原口沙輔が展開している表現手法は、かつてのクリーンで親しみやすいダンサブル・ポップとは明確な断絶を見せています。原口沙輔とSASUKEの違いを端的に言えば、「大衆を心地よく躍らせるための秀才的ポップス」から、「人間の認知のバグを突くような前衛的コラージュと音響暴動」への深化です。かつて洗練されたビートを組んでいた知性はそのままに、ブレイクコア、ハイパーポップ、ノイズ、具体音サンプリングを異様な密度で混交させる手法へと完全にシフトしました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。